RX8 エンジン検証 ②
ここ最近、郷田.Rで 仕事以外の話題と言えば.....
時計の話と、某メーカーの新型車について。
正直、新車に興味ない私でも 「金があるなら マジで欲しい!」 と、
真剣に思ったからね。

実際、常連も 口を揃えて 「ボクも アレは 欲しいなぁ~!って思いました♪」 って言う。
その車は.....

ホンダ S660
私の個人的な意見ですが、どこから見ても カッコ良い!

ターボ仕様もあるらしく、かなり楽しめそうな オーラが出てます♪
※ うちの 某・常連さんは 真剣に購入を考えてますよ! (笑)

ただ、200万オーバーの 2シーター軽カーを購入する勇気があるか? ですね。
いや、この車には それだけの価値がある! 私は そう思います。

さてと、仕事の話ですが、久しぶりにRX8 エンジンの検証でも。
今日は EX ポートタイミングをメインに.....
ご存知かと思われますが、RX8のエンジンは.....
私が納得できない 「オーバーラップ・ゼロ」を掲げた 地球に優しいエンジンです。(苦笑)

「オーバーラップ=パワー」 「オーバーラップ命」
これが 郷田.R の得意分野なのに、180° 考え方を変えなければならない..... (泣)


これは エイトの インタメ・サイドハウジングの画像です。
従来のロータリーエンジンは サイドハウジングに吸気ポートが設けられ、
ローターハウジングに 排気ポートが設けられてました。 しかし.....
エイトのエンジンは、サイドハウジングに 排気ポートも..... (汗)
(赤い矢印が 吸気ポート、黄色い矢印が 排気ポートです)

ロータリーエンジンは 特殊な構造の為、レシプロと異なり、バルブがありません。
バルブの役目は ローターが回転し、側面で ポートの開閉(吸気・排気)を行います。
そして、従来型エンジンでは 排気ポートが 完全に閉まる(クローズド)事は無かった。
でも、エイトエンジンは サイド排気なので、完全に塞ぐ時(タイミング)があるんです!
つまり、今までのロータリーエンジンは 吸気ポートのオープン&クローズドで
タイミングを活かしてたが、エイトは 排気ポートの完全クローズドが 肝になります!


画像は、吸気ポート&排気ポートも フルオープンの タイミングです。
※ 勿論、ローターには3室あるので、各工程の作業は 行われてますよ!


こちらは 吸気も排気も ローターにより 完全に閉じられたタイミング。
これで ローター自体が バルブの役目ってのが 解ったかな?
もし、ブリッジポート仕様にしてても..... 排気は閉じたまま。
これが どういう事を意味するか? 大事なポイントです。(これ以上は 教えないよ!笑)

じゃあ、従来型と エイトの排気ポートタイミングを 比較しましょか!
エイトのサイドハウジングに FDのローターハウジングを置いて検証しますね。


まずは、置いただけの画像です。
この時点で 解ると思うけど、
オープン(開き始め)とクローズド(閉じ終わり)が かなり異なってます!

画像は、エイトの排気ポートが 開き始めるタイミングです。
この時、FDの排気ポートは すでに 半分以上 開いてます!

※ 赤いマーキングが FDの排気ポート開き始め ラインですよ。
つまり、これだけ タイミングが違うって事!

こちらは FDの排気ポートが開き始める タイミング。
エイトの排気ポートは 完全に閉じたままってのが 解りますね。


最後に FDの排気ポートが フルオープンになった時のタイミングです。
エイトの排気ポートは 流量的に半分も開いてないかな?
残念ながら エイトの排気ポートが フルオープン時の画像を撮り忘れてました。 (汗)
(アップで撮った為、その時その時の吸気側タイミングも解らんね。(ゴメン! 苦笑)

個人的な見解で言うと、排気ポートを主体に考えなければならないエンジンですね。
かと言って 従来のローターハウジングに設けられた 排気タイミングにすると.....
めちゃくちゃな ポートタイミングになる。
まぁ、シーリングラバーの溝がローターハウジング側にあるので 使えないけどね!
※ 旧13B(ルーチェとか)と一緒です。

しかし、エイトの排気ポートは 肉厚が薄く、大胆に削れない!
困ったエンジンです。

今日の記事は チョッと難しかったかな?
真剣に取り組みだすと、こういう視点から把握するのが 郷田.Rです!(笑)

今日は ここまで。 じゃあね!
郷田レーシング・郷田
by yamagouda
| 2015-04-22 22:44
| RX8
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